【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中

BBS

こぶたBBSに来ていただいてありがとうございます。
書き込みして下さると、とっても嬉しいです。
ただ、不適切な書き込み等があった場合は削除させていただきます。
ご了承下さい

書き込む時の文字色は濃い色を選んで下さい。
なお、書き込み時にpasswaordを設定すると編集、削除が可能になります。
困ったことがある時は、掲示板最下部より「管理人に連絡」をクリックして下さい。

ホームページへ戻る

こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

排泄の問題について

[926]hokehoke


認知症に限らず高齢者では排尿の問題は、大きな問題です。
排尿のコントロールは、脊髄の一番下の仙髄と脳の前頭葉の2箇所に中枢があります。其の両者が複雑に関与して排尿をコントロールしています。
其の仕組みを簡単に説明します。
まず膀胱容量の増加を感じ、それが知覚神経で「仙髄の排尿中枢」に届き、更にそれが
大脳の前頭葉にある「排尿中枢」に届きます。
「仙髄の排尿中枢」に刺激が届くとある程度以上に溜まると、勝手に膀胱が収縮し
自然に排尿が起こってしまいます(失禁)。これを防ぐため、「大脳の前頭葉にある排尿
中枢」が、膀胱容量がある程度以下であれば、前記の膀胱の自然な収縮が起こらないように、排泄のコントロールを行います。「仙髄の排尿中枢」の働きのみですと、オムツが必要となります。大脳の排尿中枢が働くようになるとオムツが取れます。
この機能が傷害されると、いろいろ排泄の問題を起こします。傷害される部位によって、
いろいろなタイプに分類されます。排便のコントロールも、膀胱と同じように行われています。膀胱が直腸に変わるだけです。
たとえば、膀胱からの刺激が、「仙髄の排尿中枢」に届いても、大脳の排尿中枢まで届かなくなると、失禁が起こってきます。尿意(便意)が判らなくなり、失禁してしまうのを
直腸膀胱障害といいます。

認知症の方の場合、尿意を感じかたが悪くなってもすぐ失禁とならない場合もあります。
本人が、尿意がなくとも失敗することを(失禁)恐れ、頻繁にトイレに通うことがあります。他人には尿意が判らなくなった事を、知られたくないので自分からこの問題を訴えることは少ないようです。この場合は、昼間のほうが頻繁にトイレに通う場合が多いようです。夜は失禁する場合があるようです。

私も80台後半の男性で、デイサービスでは、頻回にトイレに行って失禁をしないようにしていた方が、自宅ではコタツで失禁して、衣服のみならずコタツ布団まで濡らして平気でいる方を知っています。この方はデイでは頻尿と言う認識はなかったようですが・・・。

あと高齢の女性の場合は、尿道を押さえる力が弱いため、膀胱にわずかな圧力が加わると、少し尿が漏れる腹圧式尿失禁と言う現象が非常に多いです。これも失禁したことがわかる方は、頻繁にトイレに行くかもしれません。


次に、病的な頻尿の場合について簡単に説明いたします。
頻尿の原因ですが、いくつか考えられます。
まず第一に
正常圧水頭症という病気があります。この場合、「頻尿や失禁」・「歩行障害(パーキンソン類似の歩行障害)」・「認知症」をきたす病気です。これは脳外科の先生に診てもらうのが一番よいのですが・・。もし正常圧水頭症の場合、脳外科的な手術で改善する場合も
あります。

次に尿量が増えて頻尿になる疾患として
@糖尿病(血糖値の上昇・尿糖陽性などで判ると思います)
A尿崩症(この場合は、一日3L程度になるようです。また血液検査で血清ナトリウムがかなり増えるようです)
B心因性(心理的な要因で多飲・多尿と言う状態になります。日により症状の動揺が多いようですが、他の原因を探して原因になる疾患が見つからない場合に、考えます)
などが考えられます。
B以外は簡単な血液検査、尿検査である程度確認できますので、主治医に確認してもらってください。Aは原因としてはまれです。

後は膀胱に問題があり、起こるものがあります。
@慢性の膀胱炎の悪化:女性の場合更年期以後ほとんどの方が、尿を調べると慢性的な尿路の細菌感染による異常が認められます。ほとんどの方は膀胱炎の症状を出さないのですが、時に悪化して頻尿や残尿感(トイレに行っても、またすぐ行きたい感じがする)が強くなることがあります。
熱はでないことが多いです。熱が出るときには異常な高熱になる事もあります(腎盂腎炎の場合特に高熱が出ます)。この場合尿に排泄される抗生剤の一日分を1回飲めば、取りあえず細菌感染は収まり、一時的に症状が治まります。ただ人により1〜2週間で症状がぶり返す場合もあります。この場合、抗生剤を長く飲むことはよくありません。前記のように1日分の抗生剤をまとめて一度飲むだけで充分治ります。症状がない間は、薬の再投与は必要ありません。頻繁にトイレに行ったり、一度のトイレの時間が長くなるなどの症状がひどくなった場合にだけ再度飲み、最初と同じように抗生剤の1回多量投与を行います。
この場合、トイレの回数も多くなりますが、一度トイレに入るとながいとか、トイレに入ってもまたすくトイレに行くなどの行動が見られます。
A過敏性膀胱の場合:原因はさまざまです。取りあえず頻尿改善薬を使用します。
昔から良く使われるバップフォー・ポラキス・ブラダロンなどの場合、認知症の症状の悪化を見ることが、ありますので注意が必要です。
最近発売されたデトルシトールやベシケアなどのほうが、認知症の悪化が少ないと考えられています。「治療効果」・「認知症の悪化」などは、個人ごとに前記の薬の影響は違い一概にどれが良いか試してみるしかありません。 頻尿改善薬で、認知症の症状の悪化はコウノ先生はないといっておられますが、私の経験では影響がある場合もないわけではありませんので、注意が必要です。またこれらの頻尿改善薬の有効率はそれほど高くありません。
ただ同じ方でも、Aは良く効いたけどBは全く効かないなど個人差が大きいので、いろいろ試してみる必要はあります。
B残尿が多くなる疾患として、膀胱とそれを調節する中枢の機能障害によって起こる神経因膀胱があります。これは最初に書いた、排尿をコントロールする神経系の何処に異常が起こったかで、症状が違いいくつかのタイプに分かれます。
C男性の場合前立腺に問題があっても頻尿や尿意切迫などの症状を出すことがあります。
膀胱系の障害の場合、泌尿器科的にいろいろな検査を行わないと、正確な診断が出来ない場合が少なくありません。


最近フェルガード類を使用すると頻尿になったという記事をブログめぐりをしていると、
目に付きます。私に直接相談を寄せる方の中にそのような相談が2件ほどありました。
ここでフェルガードによる、排尿パターンの変化が起こる可能性について検討してみたいと思います。

まず第一に、排泄をコントロールするし神経系に異常があったが、失禁などの問題がなく、本人の訴えがないため見過ごされていた、排尿の問題がある方の場合が考えられます。
排尿の機能がフェルガード類で、変化し排尿の自立が出来ていないことが、返って目立つことも考えられます。尿意を感じるようになると、それがあるとあわててトイレに行くようになり、元々あった過活動性膀胱などの症状が目立ってる場合などです。

あとアセチルコリンは膀胱の過剰な収縮を促しますので、過活動性膀胱の症状を悪化させる可能性ですが、フェルガードがこの用に作用する可能性は、少ないと思います。
私が知っている限り、頻尿とともに尿量が増えることが多いようですが、過活動性膀胱では、一回の尿量はそれほど多くならないと考えられるからです。アセチルコリンの働きを高めるアリセプトで頻尿の報告が見当たらないことです。薬の成分により、アセチルコリンのは働きをよくする対象臓器が違うことで、アリセプトには頻尿がおこらず、ガーデンアンゼリカは起こすということは否定できません。

レビーの場合自律神経の働きが、よくなることで緊張したときなどトイレが近くなる事もあります。また前記の尿意のない方が、認知機能がよくなって失敗しては困ると言うことで、外出時などにトイレに頻繁に行くことが目立つことはあるかもしれません。

後は、尿量をコントロールする中枢に影響を与え尿量を増やすことで、頻尿になったりする場合もあるかも知れません。

判断は、フェルガードを飲み始める前に顕在化していない問題ある排尿障害がなかったか
確認することと、頻尿の原因の確認や、尿量の増加などを確認しておい必要があります。
最終的には、一度フェルガードをやめ、其の症状が無くなる事と、症状が無くなった後フェルガードを再開して同じようになるか、確認が必要になります。

あと番外として、軽い脳梗塞を起こし居て一過性に失禁などを起こす方も居ります。ある90歳近い女性で、2週間ほどデイの前の晩に頻繁にこの発作を起こして、デイのスタッフが迎えに行くとベッドで失禁して、立てない。ということが頻発した方が居ます。症状は短時間で著名に改善しましたので、小さな脳梗塞が考えられました。この問題は別の機会に詳しく書きます。

2008年11月09日 (日) 01時45分


[928]hokehoke
頻尿治療薬について


頻尿の治療薬は、有効率があまり高くないことと、人により効果がある薬が違うことは書いたが、多にも医師でも誤解していることがありそうなので、追加で書かせていただく。

頻尿の治療薬を使うと、トイレへ行く回数が著しく減ることを期待している方が多いようであるが、回数は思ったほど減らないようである。頻尿を訴える方は、一日平均10回以上トイレに行くようだが、薬を使っても1〜2回減らすのが精一杯のようでる。前立腺肥大の薬で、過活動性膀胱を抑えるという薬でも一晩5回が4回に減る程度である。これでもかなり良い成績のようである。回数を減らすことを期待して使うと失望する所以である。
ではこの系統の薬は飲ませる意味がないかというと、そうでもない。切迫尿失禁と言って、トイレに行きたいと感じ始めると、すぐにもう我慢できないと感じるようになるのが過活動性膀胱の特徴的な症状なのである。これがなくなると、本人は非常に楽になり、トイレのことをあまり気にしなくなる。また間に合わずに失敗するということが減り、精神的に非常に楽になるようである。この効果が大事なのである。特に認知症で尿意がある方には、「切迫尿失禁」の状態を解消することでストレスを減らすことは他の行動面でも良い効果があるので、試したほうが良いと思う。この場合「切迫尿失禁状態」が改善すれば効果は充分であり、トイレの回数は減らないと考えておいたほうが良いと思う。
 あと効果がない場合は漫然と投与を続けないほうが良い。ある頻尿改善薬で、明らかに認知機能の低下が認められた方が居る。少なくともMCIから軽度痴呆といっても良い状態になった。この方は過去の脳梗塞で失語症が後遺症として残り、判断が難しかったが・・・。
男性で前立腺肥大に伴う頻尿で、頻尿改善薬を使うと前立腺肥大が悪化するので、其の面でも使いにくい方であった。認知機能の低下に伴って、排尿の障害が、時によって目立つことがあった。この方はその後パーキンソン症状が急に始まり認知機能の低下が更に目立ってきてレビー小体型認知症と診断した。幸いフェルガード100を1包のみで急速にパーキンソンも認知機能も改善したが。
このように、認知症のある方に使用すると認知機能の低下が起こる場合もあり、注意が必要です。
また、のどの渇きがひどくて続けれられない方も居る。
高齢者に、は坑コリン薬に分類される頻尿改善薬の場合いろいろな副作用があるので注意が必要だ。
特に目の病気で緑内障の方は、緑内障が進行して失明することがあるので特に注意が必要だ。心臓の疾患の一部も症状が赤することがあるので、注意が必要だ。これらの疾患の場合使用禁止になっていることが多い。
あとは前立腺肥大がある男性の場合、うまく使うと前立腺肥大に伴う過活動性膀胱の症状を軽減できて良い場合も多いが、場合により前立腺肥大による排尿困難を悪化させるので、注意が必要だ。
パーキンソンの症状を悪化させることもあり、譫妄を起こすこともある。だからレビーの場合、頻尿改善薬を使用する場合、注意深い観察を続け、飲ませるメリットのほうが大きいときに使用する。改善効果がなかったり、症状が無くなり落ち着いたら、一度薬を休む勇気も必要だ。もっともひとつの薬で改善しないなら、他の薬を試したほうが良いとは思うが・・。特に切迫尿失禁で困っている方には・・・。

メール 2008年11月09日 (日) 08時57分




Name
e-mail
URL
Title
Icon (リスト)  /IconURL
Color
COOKIE password

Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板